中小企業診断士試験 2次試験を受けてきた

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令和2年度 中小企業診断士試験の2次試験が10月25日にありました。私は1次、2次ともに初受験でした。採点結果はまだわかりませんが、再現答案をここに残しておきます。点数がわかったら追記しようと思っています。

今年の2次試験に関しては事例4が難化したようです(正味現在価値の計算が複雑で難しかったです)。

事例Ⅰ

問1
(設問1)
老舗ブランドを継ぐことで、地域を活性化するというビジョン。具体的には、増加するインバウンド客に対して、ブランドと旅館など他業態を組み合わせた地域全体の観光をアピールし、経済を活性化すること。
(設問2)
①酒蔵経営のノウハウや酒造りのノウハウを継承することで酒造事業を継続するため。②前経営者にとってベテラン従業員の雇用維持が重要であり、前経営者の要望に沿ったため。③地域の人材を有効に活用したかったため。

問2
ベテラン事務員と2年ほど共に働いて知識や経験を受け継ぎながら、複数事業にまたがる複雑な事務作業や取引先との商売に関わるノウハウを整理し、暗黙知の形式知化を行う手順を踏むことで、ノウハウの漏れのないITシステム化を進めた。

問3
直販方式で売上増加させるためには、ルートセールスと比べて新規顧客開拓が重要である。そのために、A社の酒を取扱ってくれるかもしれない潜在顧客の探索力や、契約に結びつく適切なプレゼンを行う能力の向上を求めた。

問4
若いながらに優秀で責任者に抜擢された人材に対して年功によらず高い賃金を与えられる給与制度とすること、優秀な社員により役員を入れ替えて組織の意思決定を迅速化すること。

事例Ⅱ

問1
S: ハーブYの無農薬での効率的栽培ノウハウ、Z社との取引実績、X島民からの好意的な認識。
W: Z社に大きく依存した経営であり、複数のメーカーなどと取引があるがまだ少量であること。
O: 安眠効果のあるハーブが注目を集め、複数のメーカーなどから取引の引き合いが来ていること。
T: Z社のハーブY製品の販売が鈍化しており、製造中止によりX社の売り上げが激減する可能性。

問2
ハーブと島の知名度が大消費地で高まっていることから、健康志向の顧客をターゲットとして自社ブランドによる健康食品や香水、お茶などを販売する。そのために取引先として複数のOEM企業を持つべきである。

問3
(設問1)
安眠効果のあるハーブの関連市場は、成長性があるがB社シェアは低く、継続的資金投下が必要な花形である。(←完全に間違った。)
(設問2)
オンラインサイト上で顧客の美や健康などに関する悩みを相談できる双方向性のコミュニケーションを行う。そこで収集した情報をもとに、顧客別にカスタマイズした配合のハーブ茶を販売したり、顧客の要望によって取り扱うハーブを増やしたりする。

問4
ハーブ畑と島の青い空のコントラストを味わうツアー、X島民と交流しながらの生ハーブYを使った料理の試食会を含むプログラムとする。X島に訪れないと体験できない構成とすることで参加者の満足度を高められる。

事例Ⅲ

問1
(a) 高度な溶接技術、研磨技術をもち、受注、設計、据付施工管理まで一貫して受注できること。
(b) 非効率的な打ち合わせと作業環境、作業チームの技術力のばらつきにより、納期遅れがある点。

問2
(設問1)
(a) 顧客との仕様の摺り合わせの回数が多く、特にモニュメント製品では図面承認後にも打ち合わせや修正が必要なことがあり、制作期間を圧迫する問題。
(b) 3DCADを活用するなどして、打ち合わせの効率化を図り、打ち合わせの回数を減らし、3次元的イメージを共有することで手戻りを減らす。
(設問2)
(a) ①作業チームと製品によっては技術力が足りず加工できないことがあること。②作業場が狭く、モノの移動に時間を取られていること。
(b) ①全チームが対応できるようマニュアル化と教育を行う。②作業場を大型の製作物に適したレイアウトに変更し、整理によりスペースを確保。

問3
まず、基準となる工程順序や工数見積もりなどの標準化を行った上で、営業部の受注情報や設計担当者の製品仕様情報を統一的に管理するDBを作成する。ITシステムにより週次の生産計画を作成し、製造部長が責任者として進捗管理を行う。

問4
売上高の変動を抑えつつ安定して受注増加させる必要がある。そのために、営業部を強化し、デザイナーごとに営業担当者を決めるようにして関係性を維持することで単発ではなく長期的継続的に受注できるようにする。

事例Ⅳ

問1
(設問1)
①売上高総利益率 78.75%
②売上高営業利益率 2.15%
有形固定資産回転率 5.30回
(設問2)
企業の評判が高く販売する住宅の競争力があり総利益は多いが顧客対応が過剰で営業利益が少なく、出店予定がない土地購入で資産効率が悪い。

問2
(設問1)
(a) 売上高70百万円の時の変動費は39/60*70=45.5(百万円)。この状態での利益は70-45.5-28=-3.5(百万円)であり、残り3.5百万円の利益が必要である。これ以上の売上高では変動比率が60%となるので、追加売上高をX百万円とすると、3.5=X(1-60%)よりX=8.75。したがって、合計70+8.75=78.75(百万円)
(b) 78.75百万円
(設問2)
(a) (ⅰ) 省略 (ⅱ) 91.25百万円
(b) (ⅰ) 省略 (ⅱ) 55.46百万円
(c) ①

問3
(設問1)
E社の純資産額の時価150百万円との差の100百万円を負ののれんとして計上する。
(設問2)
E社の買収により生じる利益が、借入によって生じる資本コストを上回る予測があることを確認するように助言する。

問4
(設問1)
(a) 4.31%
(b) 2.55%
(設問2)
3.75%
(設問3)
(a) 規模の違う事業をROIにより評価しているのが問題。
(b) 各事業のセグメント利益も見た方が良い。